ふじたん(@shinjifujita)です。
2014年9冊目のゴルフ書評は、永久シード選手でもある、倉本昌弘プロの一冊にしてみました。
本記事は「10打縮まる! 倉本昌弘のゴルフ上達問答集」というゴルフ本の書評レビューです。
もくじ
10人の方と対話形式で、スコアメイクの秘訣を伝授する本
ゴルフ博士とも言われる、倉本昌弘プロが
プロゴルファーやコース設計家、スポーツ選手など10人と対話しながら、
10打縮まるスコアメイクの秘訣を伝授するという本です。
その10人がまぁ~、多種多様に富んでいるんです。
奥寺康彦さん(サッカー選手)、弘兼憲史さん(漫画家)、小池泰輔さん(インストラクター)
プロゴルファーの牧野裕選手、薗田峻輔選手、飯合肇選手
海和俊宏さん(プロスキーヤー)、神成一郎さん(ゴルフウェアBlack&Whiteの社長)
川田太三さん(コース設計家)、渡辺宏之さん(倉本プロのキャディ)
アマチュアゴルファー目線で、得意分野が違うプロ同士で
コース設計家やキャディさんなど他分野のプロと
・・・と、一つ一つの章が際立っており、面白く学びになる書籍でした!
ボールをコントロールできてからいくらでも飛ばせばいい
冒頭のこの言葉から、ゴルフの本質に触れる旅が始まります。
ゴルフはスコアを競うゲームなのですから、
ボールを目標に飛ばすことを第一に考えるべきであり、
それに全精力を傾けることが大切なのです。
ボールをコントロールできてからいくらでも飛ばせばいい
そのことをゴルファーであれば、だれもが肝に銘ずるべきです。
飛ばしたくなります。ウズウズします。
でも、その前にコントロールできることが大前提なんですよね!
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欠点を補う時間があるなら、長所に磨きをかけよう
この本で何度も繰り返し言われること。
一人との対話で出てくるのではなく、何人もの章で出てくる言葉なんです。
例えば、日本人初のブンデスリーガ―、奥寺康彦さんとの章では
● ゴルフでは欧米のコーチが褒め上手ですね。
「そこがいい、そこが凄い、優れている」と。
それで長所を伸ばして一流選手になるわけですね。
選手はその自分の長所をぶつけ合って優勝を争うわけで、だから試合が面白くなる。
欠点を補う時間があるなら長所を伸ばせと私は若い選手に言っています。
小技の達人、牧野裕プロとの章では
● いかに自分が得意とするパターンに持ち込めるか。
それも確実にできるかがコースマネジメントでは大事なこと。
不得意なことはやらない。得意なショットでコースを攻めること。
不得意なことはラウンドでは目を瞑って封印してしまうこと。
若手のホープ、薗田峻輔プロとの章では
● 周囲はいろいろ言うだろうけど、長所に磨きをかける。
人がうらやんでいるところを自分からまだまだダメだなんて思ったらいけない。
ポジティブに考えることが磨きにつながるんです。
元祖飛ばし屋、飯合肇プロとの章では
● 自分のいいところを磨けばいいんですよね。
全部を平均させちゃうより、いいものを磨いたほうが得だと思う。
他分野の一流同士が話すことだからこそ、その真意がありますよね!
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技術や考え方でも、参考になる場面がたくさん!
Ave.90のゴルファー目線で、ざっと見てみましょう。
● クラブが短くなってもリズムやテンポは一緒。
ならばクラブが短い分、ドライバーよりもゆっくりと振るようにしなければなりません。
● パッティング。カップがないと思って自分のリズムで打つこと。
カップに入ろうが入るまいが気にしない。絶対に気にしない。
ストロークだけを気にする。結果は気にしません。
● バックスイング50%、ダウンスイング80%で振る
それもダウンスイングの始めから80%でなくて、
フォローが80%になるように振ってみてください。
● 手前エッジまでの距離。ピンまでの距離。高低差。
この3つは即座に言えるように絶えず準備しています。
この3つは当然として、グリーン周りのことやグリーンの傾斜、
風といったすべての要素を答えられるように準備しておきます。
上記はごく一例であって、本当に学びになる言葉がたくさん出てきます。
色んな方と対話することによって、その良さが引き出されています!
ゴルフの技だけでなく、メンタル的な部分も含めて
スコアアップにつながりそうなヒントをたくさんいただけました!