パットがわかるとゴルフのことがぜんぶわかる
何だかものすごいタイトルの本に出会いました。そして、その内容も・・・驚きでした。
本記事は「パットがわかるとゴルフのことがぜんぶわかる」という、山田透さんの著作の書評をまとめました。
ギネススコアを導いた、山田パターとは
2012年5月、オーストラリアのライン・ギブソン選手が
ギネススコアの55ストロークをマークして、一躍有名に
その時にマークした、世界最小スコアがこちら
このラウンドの際に使用していたのが、山田パター という製品です。
この山田パターの製作者、山田透さんは
ジャズギタリストとしてアメリカ西海岸に渡った、27歳の時にゴルフに出会います。
1年半でハンディ1となり、ミニツアーにも出場
滞在中に、「TPミルズ」 という1本の美しいパターに魅せられてパター作りの道へ。
32歳の時に帰国後、レッスンプロの資格を取る傍らで
オリジナルの削り出しパター 「ヤマダ・ミルド・パター」 を
山形県の 「山田パター工房」 で削り続けているという方です。
そして、ギネススコアを出しただけでなく、あの世界一有名な方も・・・
オバマ大統領が日米首脳会談のお土産に指名したパター
山田パターを一躍有名にしたのは、このニュースでしょう!
2013年2月、日米首脳会談の際に
オバマ大統領が安倍晋三首相にお土産として所望したパター
それが、山田パターなんです!
安倍総理の訪米前には、500本の注文を受けていたパターが
その後さらに、1日300本の注文が殺到するように!
パットがわかるとゴルフのことがぜんぶわかる
山田パターの製作者である、山田透さんによる本です。
タイトルだけを読むと
「パットがとにかくわかり、ゴルフが上達する」 そのメソッドを紹介する本
という印象を感じさせますが、それだけではありません。
「ヤマダ・ミルド・パター」という、世界で一つのオリジナルパターを作り続けてきた人による
ゴルフを通じた、ビジネス書・人生の指南書の要素が詰まっている一冊です!
キーワードは、「プロフェッショナル」「競争をしたくない」
本の中から、特に印象に残ったエッセンスをまとめましょう。
この人から感じるのは、とにかく 「プロフェッショナル」 という言葉。
その気持ちの根底には
「好きになったゴルフをどうしても続けたい。でも、圧倒的に上手い人がいる」
好きなことを続けていくためには、プロになること。
でも、プロゴルファーになってゴルフを続けていくことはかなり厳しいぞ、と考えさせた。
だからこそ、どのようにしてゴルフを続けるのかを考え抜き
そして、TPミルズというパターに出会うことができたんですね。
● ビジネスになること。お金にならないと続けられないんです。
プロにならなくちゃいけないんです。アマチュアだとお金を使うばかりだから。
● 自分がやりたいことをやる。
そのためには、自分がやりたいことの勉強をずぼらにしていたら、
自分に自信がなくて仕方がなくなります。それが、とてもイヤだったんです。
好きなことを続けていく。それには、まず、勉強です。
基本をしっかり身につけて、理論を頭の中に入れることなんです。
そして、プロになることなんです。お金を稼ぐことなんです。
そして、ビジネスや生き方の根底にあるのは
「とにかく競争をしたくない」
● 他の会社とぜんぜん資本が違います。働いている人が違います。
そういう状況下で生き残れるのは、ひと握りの会社しかありません。
だとすると、やっぱりデザインとプログラミングと特許なんです。
マネーパワーもないし、マンパワーもないわけですから、そこで勝負したって勝てないんです。
● 競争をしたくないんです。
人が拘わりたくないような儲からない仕事かもしれません。
とても小さい角度だけど重要なことを論じていて、それが大きな結果になって表れるんです。
パッティングに関わる革命というか、新しいパッティング法を提案できたなんて言えば、
それは一個人として非常に大きな価値なんです。
だから、一生懸命になれるんです。
まとめ:世界で一番価値のある1センチを、ビジネスとして追求し続けた人
ゴルフの関わる仕事を一生したい!
(=ご自身の考える、●●という仕事に置き換えてみてください)
どのようなプロフェッショナルになれば、その想いが叶うのか。
パッティングという、世界で一番価値のある1センチを
ビジネスとしてとことん追求し続けた人による自伝に触れて、
とことん考え抜こうと、改めて実感させられた一冊でした!
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