法政大学出身のふじたん(@shinjifujita)です。毎年の1月2日・3日の風物詩といえば箱根駅伝。
我が家では、親子三世代集まってずーーーっとテレビに見入ってしまうのが恒例行事です。箱根駅伝を見ないと1年が始まりません。
そういえば・・・「山を制する者は箱根駅伝を制す」っていうけれども、この格言って本当なのかな?
ふと気になったので調べてみました。
本記事では、山(=箱根駅伝における特殊区間の5区と6区)と平地(1~4区、7~10区)にわけて、歴代の大学ごとのタイムや順位を徹底調査しましたよ!
箱根駅伝マニアの方なら、まちがいなく気になる内容!
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箱根駅伝での「山タイム」「平地タイム」の算出方法
本記事では、以下の方法で調査してみました。
- 箱根駅伝の各大会ごとの、各大学の総合タイムや順位を確認
- 「5区山上り」+「6区山下り」の合計タイム(=山タイム)を算出
- 「総合タイム」から「山タイム」を引いて「平地タイム」を算出
なお、箱根駅伝の毎年の各大学・各区間のタイムの確認に使用したのは、以下のサイトです。
2010年代を見てみようということで、本記事では「第87回箱根駅伝」(箱根駅伝2011)~第95回箱根駅伝(箱根駅伝2019)の9年分を調査しましたよ。
第87回~第95回箱根駅伝:大会・大学ごとの山タイムと平地タイム
それでは、各大会の記録を順々に発表しますね。
本記事では、以下3つの定義でそれぞれの順位を出しています。
「総合優勝=総合タイムで1位」「山優勝=5区・6区のみで最速」「平地優勝=残り8区間(1~4区、7~10区)で最速」
第95回箱根駅伝(箱根駅伝2019)
第95回箱根駅伝(箱根駅伝2019)の記録はこちら!
総合優勝=東海大学、山優勝=東海大学、平地優勝=東海大学
東海大学が悲願の初優勝!山登りも山下りも区間2位で走り、8区小松陽平選手の区間新で青山学院大学を逆転!
平地+6区山下りで見ると、東海大学と青山学院大学はわずか7秒差でした。
第94回箱根駅伝(箱根駅伝2018)
第94回箱根駅伝(箱根駅伝2018)の記録はこちら
総合優勝=青山学院大学、山優勝=法政大学、平地優勝=青山学院大学
東洋大学が1区区間賞から往路優勝までに逃げるも、青山学院大が6区で逆転して1位に立ち4連覇を達成!
5区山登りで法政大学の青木涼真選手が9人抜きの快走で区間新!
第93回箱根駅伝(箱根駅伝2017)
第93回箱根駅伝(箱根駅伝2017)の記録はこちら
総合優勝=青山学院大学、山優勝=中央学院大学、平地優勝=青山学院大学
青山学院大が3区で1位に立ち、そのまま先頭を譲らず3連覇達成!
駒澤大学は4区中谷選手のブレーキがなければ、往路優勝争いはきっと大接戦んだろうなぁ・・・。
第92回箱根駅伝(箱根駅伝2016)
第92回箱根駅伝(箱根駅伝2016)の記録はこちら
総合優勝=青山学院大学、山優勝=青山学院大学、平地優勝=青山学院大学
青山学院大が10区間中6区間で区間賞、1区から先頭をゆずらずまさに圧勝で2連覇達成!
第91回箱根駅伝(箱根駅伝2015)
第91回箱根駅伝(箱根駅伝2015)の記録はこちら
総合優勝=青山学院大学、山優勝=中央学院大学、平地優勝=青山学院大学
青山学院大学が初優勝!神野大地選手という「新・山の神」が降臨した大会。なんと5区だけで2位に2分30秒もの大差!
第90回箱根駅伝(箱根駅伝2014)
第90回箱根駅伝(箱根駅伝2014)の記録はこちら
総合優勝=東洋大学、山優勝=日本体育大学、平地優勝=東洋大学
東洋大学が2年ぶりの優勝。5区山登りに設楽啓太選手という勝負手で見事に区間賞達成!
第89回箱根駅伝(箱根駅伝2013)
第89回箱根駅伝(箱根駅伝2013)の記録はこちら
総合優勝=日本体育大学、山優勝=日本体育大学、平地優勝=日本体育大学
日本体育大学が5区に3年生エースの服部翔大選手を投入!
狙いどおりに見事に区間賞を達成して、復路もそのまま安定した走りで逃げ切りました。
第88回箱根駅伝(箱根駅伝2012)
第88回箱根駅伝(箱根駅伝2012)の記録はこちら
総合優勝=東洋大学、山優勝=東洋大学、平地優勝=東洋大学
「山の神」柏原竜二選手のラストランは、5区の先頭でタスキを受け取った時点ですでにトップ。
そのまま区間新の走りで、往路終了時点で2位早稲田大学に5分07秒の大差
第87回箱根駅伝(箱根駅伝2011)
第87回箱根駅伝(箱根駅伝2011)の記録はこちら
総合優勝=早稲田大学、山優勝=東洋大学、平地優勝=早稲田大学
早稲田大学が5区で東洋大学の「山の神」柏原竜二選手に逆転されるも、6区山下りで再逆転!
東洋大学は8~10区で3連続区間賞の猛追も及ばず。
早稲田大学と東洋大学の差はわずか21秒(=1人あたり2秒)で、「その一秒を削りだせ」という今も使われ続ける名言が生まれた年です。
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箱根駅伝の総合優勝には「平地」が重要、大きな順位変動は「山の神」しだい?
第87回箱根駅伝~第95回箱根駅伝(箱根駅伝2011~箱根駅伝2019)まで、8年分の記録をまとめてみました。
改めて読み取ると、いろいろと気づくところがありましたよ。
総合優勝するには平地を制する必要がある
第87回箱根駅伝~第95回箱根駅伝の9大会に共通して「平地優勝」の大学が総合優勝しています。
特殊区間といわれる5区山登り6区山下りだけでなく、やはり残りの8区間で安定した実力を発揮することにより、総合優勝に近づくんですね!
山を制するとシード権に大きく近づく!
ふじたん
いえいえ、その考えは全く異なるんですよ。
シード権を確定させたり、大きく順位をジャンプアップさせたりするためには、やはり箱根の山を制することが大事なんです。
各大学における「山の神」がいるかで大きく左右されます。
山タイムで3位以内に入ってシード権が取れなかったのは、第91回・第92回箱根駅伝の日本大学のみなんですよ。
実力に劣る大学が「エースを山登りに配置してシード権を取りに行く!」という意味では、この時の日本大学はすごく勝負をかけていました。
2年連続でエースのダニエル・ムイバ・キトニー選手を投入し、見事に山で追い上げたんですよ。その結果が以下の順位でした。
- 第91回箱根駅伝(日本大学):総合13位、山2位、平地19位
- 第92回箱根駅伝(日本大学):総合11位、山1位、平地17位
平地でシード権内から引き離されない状態を作れれば、特殊区間の山でジャンプアップの可能性が見えます。
山の神がいるとやっぱり強い!
- 2018年:法政大学(平地11位、山1位→総合6位)、中央学院大学(平地14位、山3位→総合10位)
- 2017年:中央学院大学(平地11位、山1位→総合6位)、日本体育大学(平地12位、山2位→総合7位)
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箱根駅伝2011~2019をもとに「山に強い大学」「山に弱い大学」を一覧にしてみた
ところで「山に強い大学」「山に弱い大学」の傾向はあるのかな?
噂には聞くけれども、実際のところはどうなんだろう?箱根駅伝の「山順位」を、9年分まとめて一覧にしてみました。
箱根駅伝2011~2019の大学ごとの山順位
特筆すべきは早稲田大学の安定感!
2011年~2018年まで連続して「総合5位以内」をキープしているのは、早稲田大学と東洋大学だけ。
その中でも早稲田大学は、山だけで見ても「3位~7位」と常に安定した順位をキープしています!
中央学院大学も「2015年4位、2017年1位、2018年3位」と箱根の山で上位をキープしています。
これもシード権を継続できるポイントの一つですね。
早稲田大学は箱根駅伝2019に限ると山順位は15位。そしてシード権から陥落しました(平地8区間のみでは、9位相当でした)
本記事は「山を制する者は箱根駅伝を制すって本当?」という、ちょっとマニアックな着眼点での箱根駅伝の特集記事でした!
観戦の参考になれば嬉しいです!
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